当教室は、眼科に関して特定の領域に偏らない幅広い知識と技術の習得、そして医の心をもった医師の養成を心がけています。
浜松医科大学眼科学教室は、昭和51年、初代の渡邉郁緒教授によって開講されました。網膜ジストロフィや、視覚電気生理学の研究を中心に、網膜光障害、眼内レンズ挿入眼の光学的特性に関する研究などの基礎研究が積極的に行われ、発展を遂げて参りました。平成12年5月に私が2代目の教授として着任しまし た。眼科は患者さんから喜ばれることの多い科といわれておりますが、網膜色素変性をはじめとする遺伝性眼疾患には治療法がなく、予後が極めて不良な疾患が 問題となっております。私はこうした予後不良の遺伝性眼疾患に対して、その原因の究明、治療法の確立をめざし、今まで一貫して眼科領域の分子生物学的研究に携わって参りました。ゲノム解析方法が急速な進歩した現在、是非この夢を実現したいと考えております。当教室では、網膜変性疾患の分子遺伝学的研究、斜視の画像診断や、治療に関する臨床研究、小児眼科疾患の臨床研究、オキュラーサーフェス疾患の診断や治療に関する臨床研究が行われています。
地域医療における大学病院の役割は日々重くなってきております。大学病院でも、眼科の中の一分野のみに重点を絞っているところも見られますが、私はあえて 当教室では、角膜移植、白内障手術、緑内障手術、網膜硝子体手術、斜視手術等、眼科領域のあらゆる領域に対応できるような体制を考えておりま す。スタッフはまだ若いのですが、やる気に満ちた先生達がそろっています。若い先生たちを大きく育て、全般にわたってレベルの高い医療を心がけ、地域医療に貢献することを目指しております。
私は浜松医科大学眼科学教室には、「あらゆる疾患に対応できる眼科医師の育成の場であるとともに、21世紀にふさわしい医学・医療の礎となる研究を創造していくこと」が求められていると考えております。元気あふれるフレッシュマンがたくさん当教室に入局され、教室を築いていく仕事に参加して下さることを期待しております。皆様のご指導と、暖かいご支援を心からお願い申し上げます。
堀田教授の略歴
- 1983年
- 順天堂大学医学部卒業
- 1984年
- 順天堂大学医学部助手
- 1986年
- 米国National Institutes of Healthに留学
- 1989年
- 順天堂大学医学部助手
- 1996年
- 順天堂大学医学部講師
- 1999年
- 名古屋大学医学部講師
- 2000年
- 日本眼科学会奨励賞を受賞
- 2000年
- Rohto賞を受賞
- 2000年
- 浜松医科大学医学部教授
堀田教授の横顔
- 生年
- 昭和34年生まれ 水瓶座
- 血液型
- A型
- 出身地
- 名古屋市
- 趣味
- 写真 ドライブ
※堀田教授が撮影された写真は「フォトライブラリー」に掲載しています。 - 愛読書
- なんでも読みます。
- 好きな動画
- 古い映画「シンシナチ・キッド」から、アニメ「BEASTARS」まで、分野は広いが浅い。
- 好きな音楽
- クラッシックから演歌までなんでも聞きます。
バッハ、ラフマニノフ、竹内まりや、加古隆が好きです。