研修の特徴

入局を希望される医学生、研修医の方へ

~浜松医大眼科教室は、眼科医としての基礎をつくるには最適な条件がそろっています~

浜松医科大学眼科学教室スタッフ
浜松医大眼科教室スタッフ

ほぼすべての眼疾患に対応できる医師を育成するために、各専門分野の上級医師の指導と、バランスのとれたカリキュラム、特に小児眼科に強いことを特徴としています。

浜松医科大学医学部附属病院と、関連施設を選択してローテーションすることにより、眼科専門医が研修すべき、ほぼすべての手術の実践が可能となります。

プログラムに参加している指導医は、角結膜、緑内障、網膜硝子体疾患、斜視弱視等の各分野の専門別学会で発表を重ねている経験豊かな医師が担当しています。斜視弱視治療から、遺伝相談、就学指導まで幅広い研修が可能となります。

浜松医大眼科教室の特色

各自の希望に応じて、カリキュラムを構築し、
意欲のある医師を大きく育てる事が教室の最も重要な目標です

子育て中の女性医師、静岡県で働きたい医師や、
他科から眼科に転向したい医師も歓迎します

臨床面では、小児眼科、斜視・弱視、遺伝性眼疾患等、いくつかの秀でた分野の特色を生かしつつ、眼科全般にわたってレベルの高い医療を心がけ、地域医療のみならず眼科先端医療に貢献することをめざしています。

研究面では、網膜変性疾患の診断や治療に関する研究、斜視の画像診断や、治療に関する臨床研究、小児眼科疾患の臨床研究、予後不良の疾患をあきらめないで、原因の究明や、治療法の確立をめざし、世界に発信できる仕事をめざしています。

研修風景

さらに、在籍する医師の希望に応じてカリキュラムを構築し、まだ経験不足の医師を大きく育てるのが教室の最も重要な目標となっています。

教室は、教授の「好きなことでなければ長続きしない」という基本的考え方に基づいて運営されています。勤務形態や、研究と臨床のウエイトは、在籍する医師の希望、好みや自覚に任されていますが、教育については、「できるだけ努力しましょう」という姿勢です。結果的に、バランスがよく、雰囲気のいい教室になっていると思います。

浜松医大眼科教室  研修の強み

研修風景

日本眼科学会の研修プログラム施行施設である浜松医科大学眼科もローテーションするので、眼科専門医の取得が可能となります。

眼科専門医の取得には後期研修の1年目か2年目に基幹研修施設での研修が必要です。浜松医科大学は、静岡県では唯一の施設に認定されています。


~魅力的な眼科医育成のための、当医局研修の強みはこちらです。~

1.小児眼科、斜視・弱視に強い眼科医になる

小児眼科、斜視・弱視分野ではアジアでも最も優れた医療を行っています。ここで研修すれば、小児患者の診察の得意な眼科医になれます。

2.あらゆる疾患に対応できる眼科医になる

特定の分野に疾患を絞っていないので、あらゆる眼疾患を研修することが可能です。これは、勤務医でも開業医でもとても重要なことです。

3.難治性眼疾患の研究を知ることによって、臨床医として、リサーチマインドに触れることが可能

研究発表を通してリサーチマインドを育て、臨床医として知るべき難治性眼疾患の対応を学ぶことができます。研究の進歩をわかり易く説明することは、難治性眼疾患の患者さんには重要なことです。

研修体制

研修医は、二つのグループに属することによって幅広い疾患の取得ができるようになっています。

研修風景

彦谷明子講師のグループでは、角結膜疾患、斜視弱視、小児眼科疾患が多く、角膜疾患や、先天白内障、網膜芽細胞腫、難しい斜視手術を研修することができます。永瀬康規助教のグループでは、網膜硝子体疾患が多く、糖尿病性網膜症や、網膜剥離を研修することができます。白内障、緑内障はどちらのグループに所属しているときも学ぶことができます。研修医は、それぞれのグループをローテーションすることによって幅広い疾患の診療ができるように配慮されています。また、関連病院を含める、年間白内障手術を約5000件、網膜硝子体疾患の手術を約1000件行っており、専門医試験の受験時には十分な手術経験を積むことが可能となっています。

現在、専門医試験合格後は、角膜疾患、斜視・小児眼科疾患、網膜硝子体疾患、緑内障の専門家になる道、留学をして研究も学び、スタッフをめざす道、関連病院の医長として難しい白内障や網膜硝子体疾患の治療を行っていく道などがあります。道というのは歩く人がいればできるもので、在籍する先生の希望に応じて道を作っていくという考えでいます。

具体的なことは「眼科専門医研修プログラム」を参照してください。

研修後の未来像について

浜松医大眼科教室で研修された後の、皆さんの未来像の一例です。
当医局で、魅力的な眼科医を目指しましょう!

小児の眼疾患を診ることが得意で、あらゆる疾患に対応できる開業医

角膜疾患から網膜疾患までのプライマリケアができて、小児患者の扱いも上手です。

専門領域の高度な医療も可能な基幹病院の勤務医

白内障は当然できますが、それ以外に角膜疾患、緑内障、網膜疾患、小児眼科等、得意な専門領域を持っていて頼りになります。

指導医を持つ大学勤務の眼科医

学位を取得して、研究もできる眼科医になります(もちろん指導医の認定を受けることが可能です)。

※「キャリア形成について」ページについても参照下さい。

担当指導医から研修医を目指すみなさんへ

浜松医大眼科教室の指導医である、病院教授 佐藤先生に伺いました。

佐藤先生へのインタビュー

佐藤先生の指導理念を教えて下さい

患者さんに対して、常にベストを尽くすような医師になること。

浜松医大眼科教室での研修の特徴、大学病院で研修を受ける事のメリットを教えて下さい

カンファレンス

大学病院には、多くの先輩たちがいるために、それぞれの考えを聞くことで、独善的にならず、アカデミックな考え方を身につけることができます。特に大学のカンファレンスは自由な雰囲気で意見交換ができるので診断や治療方針に迷ったときに、相談できる大切な機会です。

よくある疾患を経験することは、大学以外の施設のほうが多いかもしれませんが、稀な疾患や重症な疾患を経験することは、大学ならではの特徴です。

魅力的な眼科医を目指している方へ、メッセージをお願いします

病院教授 佐藤美保
病院教授 佐藤美保

浜松医大眼科教室は、自然に恵まれた環境にあり、落ち着いて研修ができます。若い医師が多いため、研修中のさまざまな相談にも気軽にのってくれるでしょう。眼疾患を広く網羅した研修ができるとともに手術指導もしっかりするので、眼科医としての基礎をつくるには最適な条件がそろっていると思います。

医師として最も大切な最初の数年間を浜松医大眼科でスタートするのは、みなさんの将来にとっての大きな財産となることでしょう。