魅力的な眼科医になる為に

浜松医科大学眼科学講座 教授 兼子 裕規

浜松医科大学眼科では、
・臨床医として必要な全分野を網羅的に学習しつつ
より高い眼科専門分野(subspecialty)の習得を推進します。
・網膜硝子体分野、斜視・弱視分野においては非常に専門性が高い診療・研究を行っています。
・その他のsubspecialty習得については、全分野を網羅的に習得後、国内外有名機関への留学を斡旋し、帰局後に大学や市中病院で活躍することを応援しています。

(0)オプション 前期研修の間に最大1年間選択できます。

「鉄は熱いうちに打て」と言いますね。もし眼科に行こうと決めているのであれば、前期研修で眼科を選択することも可能です。大学のコースでは最大1年間選択できるので、(1)の「後期研修の1~2年目の期間」をその分短縮することが可能になります。

(1)後期研修の1~2年目で幅広い疾患を学びます

大学には最もたくさんの眼科医が在籍していて、さまざまなことを学ぶことができます。それぞれの専門分野の技術のみならず、臨床医としての基本的な考え方を学ぶことができます。この期間が忙しいことは重要なことで、眼科医としての基本を体で覚えると、一生忘れないものです。とは言っても、東京や名古屋の施設よりはややゆとりのある研修が可能です。

(2)次の3~4年目では、関連病院で経験豊かな上級医師からマンツーマンで習います

眼科のいろいろな処置や手術手技は、上級医師によるマンツーマンの指導がどうしても必要です。 関連病院の医長は、実力があって指導力のある医師が揃っています。手術件数も十分にありますので、短期間でたくさんの処置や手術を学ぶことができます。眼科は、眼に関する内科治療、外科治療の両方を含んでいます。将来、内科的な眼科医、外科的な眼科医のどちらになるにしても、こうした経験は魅力的な眼科になるのに極めて重要と考えます。

(3)専門医取得後のキャリア形成も支援します。

(1)(2)の研修後に専門医の受験となります。合格後の進路ですが、大学勤務、病院の勤務、開業等さまざまなキャリア形成を支援します。また、産休、子育て支援も行っています。それぞれの医師について個別に相談にのることになりますが、基本姿勢は、本人の希望に応じた進路を一緒に考えることです。たとえば、開業であれば、保険の知識、医師に必要な法律の知識、開業のノウハウ等を指導します。勤務医であれば、実力に応じた病院を紹介します。大学に長く勤務するには学位が必要になりますので、学位取得の支援もします。希望があれば、留学は大歓迎です。

本プログラムでは、日本眼科学会の研修プログラム施行施設である浜松医科大学眼科もローテーションするので、眼科専門医の取得が可能となります。いままで研修を終了したすべての医師が眼科専門医を取得しています。また、専門医取得後のさまざまな進路の支援をします。すべての疾患に対応できる開業医、専門性の高い勤務医、高度な研究もできる大学勤務医等、魅力ある眼科医を育成します。

ビデオメッセージ ~眼科専門医を目指す方へ~


①イントロダクション

②小児眼科

③女性のライフイベントとの両立

④若手医師からのメッセージ

※動画にはパスワードをかけていますので、研修医でご覧になりたい方は
tomo-mcd@hama-med.ac.jpまでご連絡ください。

小児眼科医を目指す若手医師へのメッセージ

小児眼科は小児の眼の病気すべてに専門性を求められる途方もなく幅広い学問です。そして、こどもの眼を治療し社会に旅立たせるという使命も担っているやりがいのある科です。眼科や小児眼科に興味があれば。気軽に私の研究室を覗きに来てください。
【URL】
https://fujinokuni-doctor.jp/igakuse/katsuyakuishikinugasasensei.html
静岡県で活躍する医師

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