現在の所属先:富士宮市立病院
出身校:浜松医科大学(平成25年卒)
- 眼科医へ進もうと思われた動機
- 学生時代から手術のある外科系に進みたいと考えていました。5、6年次の学生実習の際に顕微鏡下で行うmicro surgeryに触れ、様々な道具を用いて細かい手技を行うことに魅力を感じました。また少しせっかちな性格の自分にとって、局所麻酔の手術が多く1日の手術件数も多い眼科の手術は自分に合っていると感じていました。初期研修医で眼科をローテートして眼科にどっぷりつかり、眼のスペシャリストを目標に入局を決めました。
他の決め手としてはonとoffの切り替えがはっきりしている点があります。日勤の時間はやることが多く忙しいですが、時間内にきっちりと終えて病院から出れば趣味に打ち込めます。私生活が充実することは単純なことのようで、とても大切なことだと思います。
- 研修中の体験談、雰囲気について
- 入局1年目に大学病院で研修を行い、大学病院には自分を含め3人の新入局員がいました。幸い同期に恵まれ、時に熱く診療や手術のことを語りながら、切磋琢磨し研修に望めました。手術日は終わった後にお互いの手術ビデオを見ながら反省会をしていたことをよく覚えています。
上級医の先生方は診療や手術手技を行う機会をたくさん与えてくださり、丁寧にご指導いただけました。自分たちの技量を見ながらアドバイス等をいただき、充実した環境で研修できたと感じております。
- 入局のメリット
- 専門外来の予診を行い、診察を見てカンファレンスまで参加することで、エキスパートの先生方の考え方を学ぶことができます。関連病院で働いている現在、その時に教えていただいたことが活きています。
白内障等の基本的な手術症例を担当することが多いことも特徴です。やはり自分の手を動かさないとわからないことはたくさんありますし、主治医としての責任を早くから学ぶことができます。やる気があっても機会がなければ充実した研修は難しいと思います。手を動かして勉強する機会を十分に与えていただける環境にあることは、大きなメリットです。
- 眼科医としてのやりがい
- 現在勤務している富士宮市立病院では地域の中核病院として幅広い疾患に対応しています。当然未熟な自分の技術では全ての疾患を自己解決することはできませんが、科長の先生の技術を間近で見て学び、自分の引き出しを一つでも増やすようにしています。見て学んだことを活かしながら白内障や網膜硝子体、眼瞼手術等を行ない、自分の手技を磨いています。
やりがいを感じるのは手術後の患者さんの喜ばれる様子を見た時です。眼帯を外したときに喜びの声を聞けると、思わずにやっとしてしまいます。
- 後輩になられる方に向けてアドバイス
- 入局を決めることは今後何十年も続く医師としての生活を左右することで、たくさん悩まれると思います。しかし眼科は進んでも後悔しない、魅力的な科だと自分は思います。医局の雰囲気も穏やかで研修のしやすい環境です。迷っている方は是非、浜松医大への眼科入局を考えてみてください。