いそがい まさのり Vol.10 磯貝 正智

現在の所属先:焼津市立総合病院
出身校:浜松医科大学医学部(平成27年卒)

私が眼科医を目指そうと思った理由
もともと近視のため近医眼科に通院していたこともあり、将来は眼科開業医になりたいと漠然と考えながら学生生活を過ごしていました。転機となったのは大学4年生の時に大学内にシミュレーションセンターが出来たことです。そこには内視鏡や麻酔管理、救急医療のシミュレーターが多数設置されていたのですが、私はその中で顕微鏡下にガーゼの縫い目を10-0ナイロンで縫合するという脳神経外科のシミュレーターに夢中になりました。恥ずかしながら当時は眼科が手術していることすら知らなかったのですが、同級生にそのことを教えてもらい、浜松医大の眼科を見学させていただきました。顕微鏡下での繊細な手術と、術後の視機能回復の鮮やかさに心奪われ、眼科サージャンとして働きたいと思うようになりました。
研修中の体験談、雰囲気について
学生の頃から眼科医になると決めていたので、研修医2年目の5月からほぼ1年間、自由選択期間で眼科を選択し研修させていただきました。上司は30歳台前半くらいの若い先生が多く、診察のイロハから手術の細かな注意点まで、熱心に指導していただきました。時には仕事終わりに飲みに連れて行ってもらい、プライベートなことから眼科医としての熱い思いまで、たくさんのことを語ってくれました。医局内の風通しもよく、とても明るい雰囲気の医局だと思います。
浜松医科大学眼科学教室に入局して良かったこと
積極的に手術やレーザー治療などの手技をやらせていただけることです。私は研修医のうちからどんどん手術をさせていただき、現在眼科医1年目ですが既に白内障手術を100件以上完投しております。同年代でここまで手術執刀経験がある人はほとんどいないのではないかと自負しております。
眼科医としてのやりがい
現在は焼津市立総合病院で一般外来と白内障手術を中心に診療しています。白内障以外にも翼状片、霰粒腫、眼瞼内反、結膜下嚢胞の手術も執刀しました。少しずつ自分の出来る手技が増え、救える患者が増えてきていることにやりがいを感じています。
後輩の方に向けて、私からのアドバイス
首都圏では眼科医過剰ですが、静岡県では間違いなく眼科医不足です。若いうちから第一線で活躍できる場が用意されています。ともに静岡県の眼科医療を支え、患者さんの笑顔を分かち合える日が来ることを心待ちにしています。