現在の所属先:中東遠総合医療センター
出身校:浜松医科大学(平成25年)
- 眼科医になった理由
- 学生時代のポリクリで色々な科をまわってみて、小児科と眼科に興味をもちました。眼科に通う患者様は高齢者が多いのですが、浜松医大の眼科をみて小児の患者様も多く来院されていることを知りました。また、手術を見学してみて、顕微鏡を通してみる眼の美しさにも惹かれ、手術をしたいという想いと、将来家庭をもちながらも長く続けられる科をと思い、眼科を選択しました。
- 浜松医大のメリット
- 都市部の医局に比べると医局員は少ないですが、その分実際の症例に早く、多く触れさせていただけること、また大学では特殊な遺伝疾患や斜視の症例についても学ぶことができます。上級医の診療を見て診療技術を盗むことも重要ですが、実際に症例に触れることから学ぶことは大きいです。
- 仕事と子育ての両立について
- 私は研修医時代に結婚、出産し、1人の子供がいます。主人も医師として働いており、実家も県外とすぐに頼れる環境ではありません。
女性医師の仕事と子育ての両立は現在でも難しい状況であると考えます。しかし、家族の協力や病院、医局の方々の協力もあり、なんとか両立しながら働いております。また、昨年より浜松医大に職員が利用できる病児保育ふわりという施設ができました。認可保育園では発熱すると預かってもらえず、病後児なども受け入れてもらえません。しかし、病児保育ではそのような状態でも預かってもらうことができます。院内の施設であり、医師もいることから非常に安心して預けられることができます。
研修医時代に将来を迷っていた私に、教授は子供のことを気にかけてくださり、子供が病気をするのはあたりまえ、そうやって強くなっていくとおっしゃっていただきました。そして、それでも働ける環境をつくってくださいました。
眼科は科の特性上、日勤の時間帯は忙しいですが、夜間呼ばれることは少ないです。そのため、現在の病院で当直勤務はありませんが、待機の業務は他の先生と同様に働かせてもらっています。
子育てとの両立となるとどうしても一歩ひいて勤務せざるおえなくなる科が多いと思いますが、その中でも眼科は働きやすい科であると思います。
- アドバイス
- 男性の方はもちろん、女性にとっても働きやすく、働きがいのある科であると思います。
静岡県内では眼科医が不足しています。今後高齢化に伴い、患者さんの数も増加の一途をたどることでしょう。また、膠原病などの内科疾患にも眼症状を伴うことが多く、眼科医には重要な役割があります。ぜひ一緒に働きましょう!