研究内容

眼科は患者さんから喜ばれることの多い科といわれておりますが、網膜色素変性をはじめとする遺伝性眼疾患には治療法がなく、予後が極めて不良な疾患が 問題となっております。教室では、こうした予後不良の遺伝性眼疾患に対して、その原因の究明、治療法の確立を目指し、眼科領域の分子生物学的研究を行っています。

研究
分子遺伝学研究に使用するチューブやピペット

最新の成果はPLoS ONEに掲載され、新聞でも報道されました。斜視の診療ではアジアでもトップレベルにあり、画像診断や、機能検査を行った質の高い臨床研究が行われています。さらに、網膜変性疾患の視覚電気生理学的研究、小児眼科疾患の臨床研究、オキュラーサーフェス疾患の診断や治療に関する臨床研究が行われています。

現在の基盤研究は昔と異なり、臨床の片手間ではできません。一方で、基盤研究に基づいた臨床研究の必要性は増してきています。細野克博助教は、慶應義塾大学の分子生物学教室で医学博士を取得したPhDで分子遺伝学の専門家です。

大学院生、研究生の状況によって、細野克博助教に研究を支援してもらっています。成果の論文指導は、堀田喜裕教授、佐藤美保病院教授が担当しています。現在、大学院生が1名、研究生が4名在籍しています。

研究
DNAを増幅するPCRの器械が並んでいます。

研究
最近の文献は、
電子ジャーナルで対応できますが、
必要な学術雑誌のバックナンバーも揃っています。