網膜剥離

網膜剥離(もうまくはくり)とは

網膜(光を感じる神経の膜)は通常、眼球の内壁にピッタリくっついています。網膜に穴があくと、それが原因で網膜が内壁からはがれてしまいます。

自然に治ったり、薬で治ることはありません。放置すれば、さらに視力が低下し、やがて失明します。

はがれてしまった膜を元に戻すには手術しかありません。

手術について

手術には大きく2通りの方法があり、病態に応じて適切な方法を選択します。

  1. 眼球の外側から特殊なスポンジを巻き、外側から圧迫する力と、もともと目の中にある物質による内側からの力で、はがれた網膜を元に戻してくっつけます。又、原因である網膜にあった穴もそれによって、ふさがります。
    手術は全身麻酔で約2時間です。
  2. 眼の中に機会を入れて、直接網膜を処置する硝子体手術を行う場合もあります。眼内に特殊なガスを注入するため、術後に約1週間のうつ伏せ等の一定の姿勢を続けなければなりません。

いずれにせよ、しばらくは安静が必要です。網膜が元に戻っても、視力回復しにくい場合があり、一ヶ月~半年くらいかかって回復することが多いです。