糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

糖尿病によって網膜(光を感じる神経の膜)の血管が弱くなります。

その為、網膜全体に血液が行き渡らなくなり、虚血の状態になります。

そして網膜の感度が低下します。

血液不足のため、新しい血管が生えてきます。この新生血管は出来損ないのため、硝子体出血を起こします。

また、増殖膜という汚い膜が網膜に張ってきて、場合によって網膜剥離を引き起こします。

光凝固について

網膜の血液不足を回避するために、網膜のすでに弱っているところを、レーザー光線で焼きつぶします。そして比較的健康な網膜により血液を送るようにします。つまり、網膜の「間引き」をします。

手術について

光凝固などの治療をしても病状が進行する場合に、硝子体手術をする場合があります。

硝子体手術は白目(強膜)に小さな穴を3カ所あけて、そこから特殊な機材を眼内に挿入し病巣の処理をします。

術中、状況に応じて病気の治療を促進させるため眼内に特殊なガスや油(シリコン オイル)を注入することがあり、その場合は術後に約1週間のうつ伏せ等の一定の姿勢を続けなければなりません。シリコン オイルを注入した場合には状態が落ち着くのを待って、後日手術でオイルを除去しなければなりません。

局所麻酔で約90分です。